2013年2月15日金曜日

【TORCH Vol.009】読書を語る。

助教 入澤裕樹

電子書籍元年といわれた2012年。(そうでもないのでしょうか?)

私も、「時代の波に乗り遅れてなるものか!」(いや、単に流行物が好きなだけかもしれない)と某社が安価で販売していた、良くも悪くも多くの話題を呼んだ電子書籍リーダーを発売前から予約し購入。期待に胸を膨らませつつ、送られてきた簡易包装の小箱に「これだけ?」と少々驚くも、意気揚々とセッティング開始。がしかし、自分のPCでの初期設定ができず、「はぁ?」と某社のコールセンターへ問い合わせる。

私「あのー、初期設定ができないのですがー・・・」
対応社員「少々お待ちください!」

♪~(保留)
(いらいら)

10分経過。
♪~

(・・・おいおい。)

プツッ。
ツーツーツー。

・・・。

数日後には無事にPCでも設定ができるようアップデートはされましたが、いろいろあって手に持つ機会がなく(いや、本来読書をしようと思えばそのような機会は簡単に増えるでしょうが)購入した電子書籍もごくごくわずか。気づけば引き出しの中もいることが多く・・・。

それでも外出時には多くの本や資料を1台にまとめられ、PDF資料も保存閲覧可能。「これは良い!」と思い、先の出張でも論文資料をPDFにしてさっと取り出し移動中にスマートに読むことを思いつく。がしかし、資料の文字が小さいこと小さいこと。

「えー!全然スマートじゃない。」

結局は途中で紙の資料を取り出すはめに。うーん、何かと不便。

それでもせっかく手にしたものなので何とか活用してやりたい!・・・とは思ってみるもの結局他の新製品の誘惑に負けそうな2013年。

まあ、そんな新しい電子端末を買う買わないは別として・・・、やはり読書は昔から馴染みがあるので紙の方が結局は読みやすいのかな。

小学生の頃には読書感想文が苦手ではあったが、図書委員会に所属していた頃は推理、伝記などなど良く読んでいたことを思い出す。読書の時間は自らの成長の糧となることは間違いなく、本と向き合う時間は大切だ。その時間が一番確保できるのはやはり学生の頃だと思う。何でもいいと思う。まずは手に取り読むことから始めることが大事。それから本を通じて自らがどのように知見を広げていけばよいかを考えれば良いかだと思う。

先日所用で仙台に行くことがあったのだが、時間前に入ったコンビニに適当に置かれていた「子供の『なんで?』がわかる本」というタイトルに惹かれ思わず購入した。

「宇宙ってどれくらい広いの?」「どうして顔には鳥肌が立たないの?」

みなさんは答えられるだろうか?

こんな雑学教育をテーマにした本から深く掘り下げる。その次には専門書を見つけて読んで自身の教科教育の教材研究に活用する。(一応専門分野の話題を繋げてみて・・・。)授業を練り上げていくにはやはり本は欠かせない。

充実した人生を送る為のいろんなヒントを本は与えてくれるだろう。

さて、話変わり小説等では、個人的には東野圭吾の作品を推薦。(『ガリレオ』で有名になった作者)「赤い指」という題の本は単純なミステリーのような結末で終わることなく、現代社会の問題(介護、家庭関係、教育、性問題などなど)を取り上げたもので、家族や教育とは何が正しいのかということを考えさせてくれる作品。時間があればご一読を。

と拙い文章を投稿した後で「俺が勧める本も読んでないのにお前が読書を語るな。」と某先生からのご指摘がありそうですが。(終)

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photo by Yuki Irisawa (2013)

参考までにヘルシンキの図書館を。5階まで続く中央の吹き抜け部分のデザインが近代的で美しい。学習スペースも十分確保。すばらしい。(おしゃれなカフェもあるし)