2025年2月8日土曜日

【TORCH Vol.152】「読書と私」

                                                                                       体育学科 講師 平山 相太

   私が本と出会ったのは高校1年生の時でした。日本一きつい高校で有名であった国見高校に入学し、日々サッカーに明け暮れました。また、サッカー部の規則はとても厳しく、携帯、漫画などの娯楽は一切禁止されていました。

   そんな生活の中、国語の先生に灰谷健次郎の「兎の目」を借りることになりました。時間潰しで借りた本でありましたが、読み進めていくと没入しました。そこから、様々な小説を読み漁りました。その中でも、当時世界的に流行した「ハリーポッター」シリーズは、娯楽のない高校生活に「虹色」の想像を掻き立てられました。当時はまだ映像化もされていなかったため、登場人物やアイテムなどを頭の中でイメージすることが楽しくて仕方がありませんでした。休み時間や、遠征の移動中など時間を見つけては読書をしていました。

   高校卒業後も多くの本を読みました。小説は読者の想像力を掻き立て、没入する力を持っています。現代では、様々な方法で動画を見ることができます。多くの情報、娯楽が存在しますが、文章から頭の中で映像化することもお勧めしたいと思います。