運動栄養学科 助教 久保佳子
「人は何のために生きるのか」という問いに、人々は何と答えるのでしょうか。
生きるために働くのか、働くために生きるのか。人生の中で、一度は考えませんか。就職活動をしている学生のみなさんであれば、自分は何のために、なぜ働くのかと思ったことでしょう。
私にとって、この問いは考えれば考えるほど引き込まれる一生の課題です。しかし、この問いに答えられる人生を送りたいと強く思います。現代は、女性でもいろいろな選択ができます。自由が増えた分、悩みや問題に直面することもあるかもしれませんが、それでも自分らしさを手に入れるチャンスです。
自分を愛し、外見も内面も充実させて自分の価値を高めましょう。求められる人材になり、他者と喜びや楽しみを共有することは人生をよりよく生きるということに繋がると思います。自分を愛することは、難しいことです。ですが、一つひとつのことに責任を持ち、役割を果たしていくことでそれが実績になり、自信につながります。自信が持てるようになると積極的になることができますし、自分の価値を見出すことに繋がるでしょう。役割とは、大小問いません。小さなことでも世界には必要な存在があります。むしろ、その小さな役割を見いだすことが難しいと思います。
学生のみなさんの中には、仕事に対して消極的な考えを持っている方もいるかもしれません。しかし、仕事は自分の価値を高め、人との関わりの中でよりよく生きること通じると私は思います。仕事だけが人生ではありませんが、生活の大半を占めていることには変わりありません。だとすれば、仕事に意味ややりがいを持つことは、人生そのものの価値を高めてくれると思います。
学生の皆さんにご紹介したい本は、「入社1年目の教科書」という本です。
この本は、仕事における3つ原則と50の仕事に臨む姿勢をまとめています。私は、転職した時や仕事に悩んだ時、初心に返りたいとき、後輩を指導しなければならない時に手にとるようにしています。これから社会人になる学生のみなさんが、よりよい人生を送ることができるよう願っています。
紹介する本
岩瀬大輔著 「入社1年目の教科書」 ダイヤモンド書店