報告:阿部篤志(図書館企画委員会委員)
2012年10月4日、宮城県仙台市にある東北学院大学中央図書館にて「ビブリオバトル2012宮城大会」が開催されました。9月25日のブログでもご紹介しましたが、このイベントは「大学生・大学院生によるゲーム感覚を取り入れた新しいスタイルの参加型『書評合戦』。ビブリオバトラー(発表者)がおすすめ本を1人5分でプレゼンし、バトラーと観客が一番読みたくなった本に投票し、『チャンプ本』を決定」(チラシより抜粋)するものです。本学でも教授会で紹介し、先生方から研究室を通して学生に声がけをしていただきましたので、興味を持った学生さんもいるかと思います。
とても面白そうなこの企画イベントをぜひ生で観てみたい!と思い、ふらりと出かけてみました。18時半を過ぎると、雰囲気ある東北学院大学の中央図書館の入り口すぐにある会場には一人また一人と、このイベントを観戦する方が参集。私も受付を済ませ、これからの壮絶な決戦(!?)を想起させるBGMを聴きながら、19時の開戦を楽しみに待ちました。
今回の予選に挑んだバトラーは6名。うち4名がホームである東北学院大学の学生さんで、1名が東北大学から、もう1名が宮城教育大学からの参加でした。対戦順はその場の「くじ」で決めます。6冊の本に差し込まれた栞(しおり)を引きます。そしていよいよバトル開始。
前方のスクリーンで時間がカウントダウンされる中、バトラーの皆さんはおすすめ本を手にさまざまな表現で本の魅力を伝えます。本の主人公に自分を重ね、その雰囲気を醸し出す帽子を衣装に発表する方がいれば、「これは大切な人に送りたい一冊です!」と熱いメッセージを送る方や、本に描かれた特徴的な表現を引用しながら、その背景にある幸福観や自然観に触れて魅力を解説する方も。そのアプローチの仕方が6名それぞれに個性的で、良いプレゼンテーションとは何か?への答えは一つではないことを改めて実感しました。
本の紹介をするビブリオバトラー
結果。宮城大会の決戦を制し1位となった東北大学文学部2年の玉田優花子と、次点の貝森義仁さん(宮城教育大学教育学部4年)が宮城・福島ブロックへ進出しました。 その後、貝森さんが同ブロックの勝者となり東京での首都決戦へ。ビブリオバトルのウェブサイトによれば、貝森さんは決勝にも進出したようです(素晴らしい!)。
玉田さんが紹介してくれた「火山のふもとで」(松家仁之著)にとても興味が湧いたので、視察後、早速amazonで注文。通勤の車内で読んでいます。
以下のURLには、首都決戦で紹介された本の一覧があります。
読書の秋。このうちの1冊を手にしてみてはいかがでしょうか。仙台大学でもこのイベント、やってみたいですね。